外壁塗装40坪の相場|塗装面積158㎡と坪単価が下がる理由

外壁塗装40坪の相場と塗装面積158㎡について解説する記事のアイキャッチ画像

【PR】この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。リンク経由でお申し込みがあった場合、当サイトは提携先から報酬を受け取ることがあります。報酬の有無によって記事内の評価を変えることはありません。詳細は広告掲載ポリシーをご覧ください。

延床40坪の戸建てなら、外壁の塗装面積は約158㎡。外壁のみの塗り替えで総額80〜130万円前後が中心的な目安です。ただし、ここで多くの方が取り違えます。延床40坪は30坪の1.33倍ですが、費用まで1.33倍になるわけではありません。足場は床面積ではなく建物の外周に沿って組むからです。この記事は、その「増えない理由」を数式と表で分解します。

なお、本記事に掲載した金額はすべて民間の塗装会社・比較サイトが公表している数値です。外壁塗装に国が定めた標準単価は存在しないため、数値はすべて幅で示し、出典サイト名を明記しています。建物の寸法にかかわる計算は「正方形の総二階」を仮定した本記事独自の概算であり、実際の建物とは差が出ます。

目次

結論:延床40坪=約158㎡。外壁のみで70〜150万円、中心は80〜130万円

先に結論をまとめます。延床40坪の戸建てで外壁塗装を検討するとき、手元に置いておくべき数字は次の4つです。

  • 外壁の塗装面積:約158㎡(40坪 × 3.3㎡ × 係数1.2 = 158.4㎡)
  • 足場の架面積:約230㎡((外周32.5m + 4m)× 軒高6.3m)
  • シーリングの総延長:200〜250m(サイディング外壁の場合)
  • 30坪との差:塗装面積は+39㎡(1.33倍)。でも足場は1.14倍にしかならない

総額の目安は、公表しているサイトによって幅が出ます。同じ「40坪」でも、屋根を含むか、付帯部を含むか、塗料グレードをどこに置くかという前提が各社で違うためです。まずはそのバラつきをそのまま並べます。

出典外壁のみ外壁+屋根
リショップナビ外壁塗装(坪数別表)約80〜130万円(塗装面積158㎡)—
リショップナビ外壁塗装(40坪記事)60〜150万円(中心80万円以上)80〜190万円(最多100〜140万円)
ヌリカエ80〜130万円—
外壁塗装の窓口90〜120万円—
リフォームガイド80〜150万円(塗料グレード別)105〜185万円
くらべる職人100〜140万円—
エイチプロス93.6〜191.2万円—
ミツモア95〜205万円115〜244万円
袖野建装70〜140万円—
出典:リショップナビ外壁塗装/リショップナビ外壁塗装(40坪)/ヌリカエ/外壁塗装の窓口/リフォームガイド/くらべる職人/エイチプロス/ミツモア/袖野建装

9つの情報源を並べると、外壁のみでおおむね70〜150万円、中心は80〜130万円という像が見えてきます。上限側に190〜205万円という数字を置いているサイトもありますが、これは屋根や下地補修まで含んだ最大値です。総額を眺めるより、ご自宅の面積から自分で積算できるようになるほうが確実です。工程ごとの単価の考え方は外壁塗装の費用内訳で分解していますので、この記事は「40坪」という条件そのものを掘り下げます。

延床40坪の「面積三点セット」を出す

結論として、40坪の見積書を検算するには外壁・足場・屋根の3つの面積を押さえれば足ります。順に導きます。なお前提として、ここでの「40坪」は延床面積40坪です。建坪40坪(1階が40坪=総二階なら延床約80坪)なら、塗装面積は約317㎡でほぼ倍になります。エイチプロスも、延床面積40坪を93.6〜191.2万円、建坪40坪の総2階建てを187.2〜382.4万円と、ちょうど2倍の水準で分けて示しています(出典:エイチプロス)。

外壁の塗装面積 = 40坪 × 3.3㎡ × 1.2 ≒ 158㎡

1坪は約3.3㎡ですから、延床40坪は 40 × 3.3 = 132㎡。ここに係数1.2を掛けて、132 × 1.2 = 158.4㎡、およそ158㎡です。この数字は複数の情報源でぴたりと一致します。

当サイトの外壁塗装30坪の費用でも同じ式(延床坪数 × 3.3 × 1.2)を使い、30坪=約119㎡としています。40坪との差は約39㎡、面積比では約1.33倍です。

ただし実測寄りの早見表では140〜149㎡になる

ここが40坪クラス特有の注意点です。外壁塗装110番の早見表は、延床40坪(132.4㎡)の外壁面積を140〜149㎡としています。同じ表の30坪(99.3㎡)は120〜129㎡ですから、係数法の119㎡より大きい一方、40坪では係数法の158㎡より小さくなり、大小関係がひっくり返ります(出典:外壁塗装110番)。

同社は「延べ床面積が大きくなると、小さい数字(係数)を使ったほうが実測値に近くなります」とも明記しています。つまり係数1.2は30坪前後で最も当てはまりがよく、家が大きくなるほど過大に出る、ということです。40坪の158㎡は上限寄りの安全側の数字と受け止めてください。理由は次の見出しで説明します。

足場の架面積 =(外周 + 4m)× 軒高

足場は建物の外壁より一回り外側に組みます。外壁塗装の窓口は、足場代の基本構造を「(外周 + 4m)× 軒高 × 平米単価」とし、軒高の目安を平屋約3.5m・2階建て約6.3m・3階建て約8.5mとしています(出典:外壁塗装の窓口)。児玉塗装も、足場の外周は「建物の外周+4m(各方向に0.5mずつ加えた値)」と説明しています(出典:児玉塗装)。

延床40坪の総二階なら1階の床面積は66㎡。正方形と仮定すると1辺は約8.12m、外周は約32.5mです。(32.5 + 4)× 6.3 = 約230㎡となります。一方、外壁塗装の窓口が別記事で使う簡易式「延床㎡ × 1.3」なら 132 × 1.3 = 約172㎡。外壁塗装110番の早見表は215〜229㎡です。式によって172〜230㎡まで開くので、足場の㎡数が業者間で違っていても、それだけで不正とは言えません。確認すべきは㎡数と単価が書かれているかどうかです。詳しくは外壁塗装の足場代の相場で扱っています。

屋根の面積 = 1階の床面積 × 1.1〜1.5

屋根面積は延床からではなく、1階の床面積(おおむね建築面積)から出します。延床40坪の総二階なら1階は66㎡ですから、係数1.1で約73㎡、係数1.5で約99㎡。外壁塗装コンシェルジュは屋根の係数を1.1〜1.7、一般的には1.5としています(出典:外壁塗装コンシェルジュ)。

項目計算式延床40坪での目安参考:延床30坪
外壁の塗装面積(係数法)延床坪 × 3.3 × 1.2約158㎡約119㎡
外壁の塗装面積(実測寄りの早見表)—140〜149㎡120〜129㎡
足場の架面積(外周+4m)× 軒高6.3m約230㎡(早見表215〜229㎡)約202㎡(早見表185〜199㎡)
屋根の面積(総二階)1階床面積 × 1.1〜1.5約73〜99㎡約55〜74㎡
シーリング総延長実測(サイディングの目地)200〜250m150〜200m
出典:外壁塗装コンシェルジュ/エイチプロス/外壁塗装駆け込み寺/外壁塗装110番(足場早見表)/外壁塗装比較なび(シーリング総延長)。外周と足場架面積は正方形の総二階を仮定した本記事独自の概算です

40坪は30坪の1.33倍にはならない──外周の算数

結論から書きます。延床面積が1.33倍になっても、建物の外周は約1.15倍にしかなりません。足場は床の上ではなく建物の周囲に沿って組む設備ですから、足場代も約1.14倍で止まります。これが「坪単価は大きい家ほど下がる」という現象の正体です。坪数別の相場表を眺めているだけでは、まず見えてこない部分です。

外周は「面積の平方根」でしか伸びない

建物を正方形と仮定すると、1辺の長さは √(建築面積)、外周は 4 × √(建築面積)です。ルートが入るため、面積が増えても外周はゆっくりしか伸びません。実際に計算します。

  • 延床30坪の総二階……1階の床面積49.5㎡。1辺 √49.5 = 約7.04m、外周 約28.1m
  • 延床40坪の総二階……1階の床面積66㎡。1辺 √66 = 約8.12m、外周 約32.5m
  • 外周の比:32.5 ÷ 28.1 = 約1.15倍。理論値は √(4 ÷ 3)= 1.155倍

床面積が33%増えても、外周は15%しか伸びません。そして足場面積は「(外周+4m)× 軒高」ですから、外周に定数の4mが足される分、伸び率はさらに鈍ります。(28.1+4)× 6.3 = 約202㎡に対し、(32.5+4)× 6.3 = 約230㎡。比は約1.14倍です。

項目延床30坪延床40坪倍率
延床面積99㎡132㎡1.33倍
1階の床面積(総二階)49.5㎡66㎡1.33倍
建物の外周(正方形と仮定)約28.1m約32.5m約1.15倍
足場の架面積((外周+4m)×6.3m)約202㎡約230㎡約1.14倍
足場代(800円/㎡で計算)約16.2万円約18.4万円約1.14倍
足場代を坪数で割った額約5,400円/坪約4,600円/坪約0.85倍
外壁面積(外周×高さ6m、開口部控除前)約169㎡約195㎡約1.15倍
正方形の総二階を仮定した本記事独自の概算計算です。計算式(外周+4m)× 軒高と軒高6.3mは外壁塗装の窓口・児玉塗装の解説に、足場単価800円/㎡は外壁塗装110番の早見表の前提に基づきます

足場代を坪数で割ると、30坪の約5,400円/坪に対して40坪は約4,600円/坪。15%ほど坪単価が下がります。大きい家のほうが1坪あたりでは割安になる、という言い方の中身はこれです。

公表されている数字でも同じ傾向が確かめられる

これは机上の話ではありません。30坪と40坪の両方を公表しているサイトの数字を並べると、伸び率はおおむね1.05〜1.33倍に散らばり、1.33倍で固定されているわけではないと分かります。

出典と項目延床30坪延床40坪倍率
外壁塗装110番(外壁面積の早見表)120〜129㎡140〜149㎡約1.16倍
外壁塗装110番(足場面積の早見表)185〜199㎡215〜229㎡約1.15倍
外壁塗装110番(足場料金・800円/㎡)14.8〜15.9万円17.2〜18.3万円約1.15倍
街の外壁塗装やさん東東京店(足場面積)約275㎡約290㎡約1.05倍
袖野建装(工事総額)60〜120万円70〜140万円約1.17倍
くらべる職人(工事総額)80〜110万円100〜140万円約1.25〜1.27倍
リショップナビ外壁塗装(工事総額)60〜100万円80〜130万円約1.30〜1.33倍
出典:外壁塗装110番/街の外壁塗装やさん東東京店/袖野建装/くらべる職人/リショップナビ外壁塗装。倍率は各社の公表値から本記事で算出

7つのうち6つが1.05〜1.27倍に収まっています。1.33倍を示しているリショップナビ外壁塗装の表は、坪数別の塗装面積を係数法(延床坪 × 3.3 × 1.2)で機械的に出し、それに比例させて金額を並べた構成です。つまり1.33倍という伸びは、実測ではなく計算式の性質から生まれていると考えられます。袖野建装が「40坪は30坪と比べて最低で10万円、最高で20万円の増加」と書いているのも、同じ現象を別の言い方で表したものです(出典:袖野建装)。

ただし「面積比どおりに増えるもの」もある

公平に書きます。すべての項目が外周比で止まるわけではありません。次の3つは、面積比に近い増え方をします。

  • 屋根……屋根面積は1階の床面積に比例します。1階が49.5㎡から66㎡になれば、屋根も1.33倍。外壁と屋根を同時に行うなら、差は縮まりません
  • シーリング……外壁塗装比較なびは30坪で約150〜200m、40坪で約200〜250mとしており、1.25〜1.33倍の伸びです(出典:外壁塗装比較なび)
  • 塗料代……塗装面積に比例します。ただしその塗装面積自体が、実測すると係数法ほどは増えていない可能性があります

まとめると、40坪の総額は30坪のおおむね1.15〜1.33倍の範囲に入ります。1.33倍は上限であって基準ではありません。「30坪で80万円だったから、40坪なら107万円のはず」と機械的に掛け算すると、上振れした金額を正常だと感じてしまう可能性があります。

塗料グレード別・158㎡での総額目安

結論として、40坪の総額を最も大きく動かすのは塗料グレードです。アクリルと無機では公表相場の中心値で2倍近い開きがあります。塗装面積158㎡での試算を並べます。

グレード㎡単価の目安158㎡分の塗装費だけの概算40坪の工事総額レンジ(各社公表値)耐用年数の目安
アクリル1,000〜1,800円約15.8〜28.4万円約60〜80万円5〜8年
ウレタン1,600〜2,500円約25.3〜39.5万円約70〜100万円7〜10年
シリコン2,000〜3,500円約31.6〜55.3万円約80〜120万円10〜15年
ラジカル2,800〜3,500円約44.2〜55.3万円約90〜130万円13〜15年
フッ素3,000〜5,500円約47.4〜86.9万円約100〜140万円15〜20年
無機3,800〜6,000円約60.0〜94.8万円約120〜150万円15〜25年(信頼度は低い)
総額レンジの出典:リショップナビ外壁塗装(40坪)/リフォームガイド/外壁塗装駆け込み寺。㎡単価は3回塗りの材工共の目安で、各社公表値を突き合わせた幅です。ラジカルは公表事例が少なく、㎡単価と他項目から本記事で概算した参考値です

この表で目を引くのは、グレード間で総額レンジが大きく重なっている点です。シリコンの上限120万円と、フッ素の下限100万円は逆転しています。塗料代の差は158㎡分でせいぜい15〜30万円であり、それ以外の要素──シーリングを打ち替えるか、屋根や付帯部を含むか、下地の傷みがどの程度か──のほうが総額を動かすことがあるからです。

40坪は30坪より塗装面積が39㎡広いぶん、グレードを1段上げたときの増額も大きくなります。たとえばシリコン(3,000円/㎡)からフッ素(4,500円/㎡)に上げると、30坪では119㎡ × 1,500円 = 約18万円の増額ですが、40坪では158㎡ × 1,500円 = 約24万円。ここは面積比どおりに効いてくる領域です。塗料ごとの性格の違いは塗料の種類と耐用年数一覧で整理しています。

なお、無機塗料の耐用年数15〜25年は実績データが十分に積み上がっていません。カタログ値を前提に長期の損得を計算するのは早計です。判断材料として、塗り替えのたびに足場代が18万円前後かかることは頭に入れておくとよいでしょう。

同じ延床40坪でも、平屋・総二階・3階建ては別物

結論として、延床40坪という条件だけでは塗装面積は決まりません。階数が変われば、同じ床面積でも外周と高さの組み合わせが変わるからです。40坪クラスは3階建てや二世帯住宅も増える帯なので、30坪よりこの差が効いてきます。

比較項目平屋総二階3階建て
1階の床面積132㎡66㎡44㎡
建物の外周(正方形と仮定)約46.0m約32.5m約26.5m
建物の高さ約3m約6m約9m
外壁面積(開口部を引く前の概算)約138㎡約195㎡約239㎡
屋根面積(係数1.1)約145㎡約73㎡約48㎡
足場の架面積((外周+4m)×軒高)約175㎡約230㎡約284㎡
足場の㎡単価の目安700〜1,100円700〜1,100円900〜1,200円
すべて延床40坪(132㎡)を正方形と仮定した本記事独自の概算です。軒高は平屋3.5m・2階建て6.3m・3階建て9.3mで計算。軒高の目安と足場の㎡単価は外壁塗装の窓口・外壁塗装駆け込み寺の公表値に基づきます

3階建ては外壁が総二階の1.2倍以上に増え、足場も約1.23倍になります。加えて高所作業になるため単価も上がります。外壁塗装駆け込み寺は3階建ての足場単価を約900〜1,200円/㎡とし、2階建てより約3万円割高になるとしています(出典:外壁塗装駆け込み寺)。ミヤケンは3階建て全体で「10〜20%程度費用が高めになる傾向」とし、延床40坪以上の3階建てを約150万〜200万円前後としています(出典:ミヤケン)。

ミツモアは、40坪の塗装面積を2階建て約158㎡、3階建て約220㎡と分けて示しています(出典:ミツモア)。リフォームの匠美も40坪3階建ての目安を100〜160万円とし、2階建てより足場・高所作業分で5〜15万円ほど上乗せになるとしています(出典:リフォームの匠美)。

一方の平屋は、外周が46mまで伸びるのに高さが3mしかないため、外壁面積は総二階より小さくなります。ただし屋根が約2倍です。屋根まで塗るなら、総二階との差は縮まるか逆転します。屋根側の費用は屋根塗装の費用相場で解説しています。

40坪で見落とされやすい付帯部とシーリング

結論として、40坪クラスは付帯部の絶対量が大きく、「付帯部一式」で丸められると10万円単位の中身が見えなくなります。外壁の㎡数ばかり見て、ここを素通りするのはもったいない部分です。

付帯部の数量は「外周」から自分で出せる

付帯部の多くは外周に沿って付いています。外周32.5mという数字が出ていれば、おおよその数量は自分で見積もれます。

部位単価の目安延床40坪での数量の考え方金額の概算
軒天900〜1,600円/㎡外周32.5m × 軒の出0.6m ≒ 20㎡約1.8〜3.2万円
雨樋(軒樋+竪樋)500〜1,000円/m軒樋 約18m + 竪樋 4本×7m = 約46m約2.3〜4.6万円
破風・鼻隠し650〜1,000円/m切妻なら破風+鼻隠しで約34m約2.2〜3.4万円
雨戸・戸袋3,000〜5,000円/枚40坪なら6〜10枚のことが多い約1.8〜5.0万円
ベランダ防水(トップコート)1か所2〜8万円1か所4〜10㎡。40坪は2か所の家も珍しくない約2〜16万円
単価の出典:塗装源(軒天1,200〜1,600円/㎡、雨樋500〜1,000円/m)/ミツモア(軒天900〜1,200円/㎡、雨樋700〜900円/m、破風板800〜1,000円/m)/外壁塗装駆け込み寺(破風板650〜800円/m)/すまいりんぐ(ベランダのトップコート塗り替え2〜8万円・面積4〜10㎡)。数量は外周32.5mを前提とした本記事独自の概算です

合計すると付帯部だけでおおむね10〜25万円。40坪の総額が100万円なら1〜2割を占めます。30坪と比べると、軒天と雨樋は外周に比例して約1.15倍、ベランダは「2か所ある家の割合が増える」という形で効いてきます。ベランダが1か所増えれば、それだけで2〜8万円の差です。

なお、ベランダ防水は塗装工事とは別カテゴリの工事です。すまいりんぐは、防水層から施工する場合の費用相場を10〜30万円としています。トップコートの塗り替えで済むのか、防水層からやり直すのかで金額が一桁変わりますので、「ベランダ防水 一式」とだけ書かれていたら内容を確認してください。

シーリングは200〜250m。30坪より50m前後長い

サイディング外壁の40坪住宅では、シーリング(コーキング)の総延長は200〜250m程度になります。外壁塗装比較なびは30坪で約150〜200m、40坪で約200〜250m、50坪で約250〜300mという目安を示しています(出典:外壁塗装比較なび)。30坪より50m前後長い計算です。サイディング外壁そのものの塗装費用はサイディング塗装の費用で種類別に整理しています。

工法単価の目安200mの場合250mの場合特徴
打ち替え900〜1,500円/m18〜30万円22.5〜37.5万円既存を撤去して新しく充填。撤去・処分費が別途かかることがある
増し打ち500〜1,000円/m10〜20万円12.5〜25万円既存の上から充填。安いが劣化した既存材が残る
単価の出典:外壁塗装コンシェルジュ(打ち替え900〜1,200円/m、打ち増し700〜900円/m)/塗装源(900〜1,500円/m)/リショップナビ外壁塗装(800〜1,500円/m)/外壁塗装比較なび(打ち替え700〜1,200円/m、増し打ち500〜900円/m)を突き合わせた幅

打ち替えと増し打ちの差額は、200mで8〜10万円、250mで10〜12.5万円。40坪の総額が100万円なら、その1割がここで決まります。30坪のときより差額そのものが大きくなるため、40坪では「どちらの工法か」を確認する価値が上がります。詳しくはコーキング打ち替えの費用で解説しています。

40坪の積算と、同じ40坪でも見積額が開く理由

結論として、延床40坪・シリコン・シーリング打ち替え込みで外壁のみを塗る場合、おおむね75〜200万円の範囲に収まります。幅が広く見えますが、これは前提条件の重ね方の違いがそのまま出た結果です。中心帯は90〜140万円あたりです。

項目数量単価の目安下限上限
足場+飛散防止ネット172〜230㎡600〜1,500円/㎡約10.3万円約34.5万円
高圧洗浄158㎡100〜400円/㎡約1.6万円約6.3万円
養生158㎡100〜400円/㎡約1.6万円約6.3万円
シーリング打ち替え200〜250m900〜1,500円/m約18.0万円約37.5万円
外壁3回塗り(シリコン)158㎡2,000〜3,500円/㎡約31.6万円約55.3万円
付帯部(軒天・雨樋・破風・雨戸・ベランダ)一式—約7万円約20万円
小計——約70.1万円約159.9万円
諸経費—5〜30%——
総額——約74万円約200万円
単価は外壁塗装110番・塗装源・外壁塗装の窓口・外壁塗装コンシェルジュ・ミツモアなど各社公表値の幅。諸経費は「現場管理費のみ=5%前後」「一般管理費まで含む=30%前後」で定義が異なります。上限は係数法の158㎡・シーリング250m・打ち替え・高単価という大きめの前提を重ねた値です

この積算結果は、各社が公表している40坪の相場(80〜130万円/90〜120万円/95〜205万円)とおおむね重なります。下限の74万円は、すべての項目を最安単価で積んだ場合の金額です。

理由1:建物の形状で外周が変わる

同じ延床40坪でも、1階66㎡をどんな形に収めるかで外周は変わります。ここまでの計算はすべて正方形(8.12m角)を仮定してきましたが、実際の家は正方形ではありません。

  • 正方形(8.12m × 8.12m)……外周 約32.5m
  • 長方形(6m × 11m)……外周 約34.0m
  • 細長い長方形(5m × 13.2m)……外周 約36.4m
  • L字・コの字型……凹凸のぶんさらに数m伸び、40m前後になることも

外周が32.5mから40mになると、足場は(40+4)× 6.3 = 約277㎡へ増え、外壁も 40 × 6 = 約240㎡へ増えます。足場で約47㎡(800円/㎡なら約3.8万円)、外壁で約45㎡(3,000円/㎡なら約13.5万円)。形状だけで15〜20万円動く計算です。おうちの修繕ガイドも「入り組んだ形状(出窓・バルコニー・複雑な屋根形状など)があると、養生や細部仕上げに手間がかかるため割高になる場合があります」としています(出典:おうちの修繕ガイド)。

総二階で凹凸の少ない家は、40坪でも足場・外壁とも最小限で済みます。逆に、下屋や出窓の多い家、L字型の家は、坪数が同じでも積算が膨らみます。「うちは40坪だから◯◯万円のはず」という感覚が当たらないのは、ここが理由です。

理由2:同じ「40坪の見積」でも前提がそろっていない

形状以外にも、次の項目が各社でバラバラです。総額だけを並べても比較にならないのは、この差が総額に埋め込まれているからです。

  • 塗装面積を140㎡で見ているか、158㎡で見ているか(=18㎡、金額で5万円前後の差)
  • 足場を172㎡で見ているか、230㎡で見ているか(=58㎡、金額で5万円前後の差)
  • シーリングが打ち替えか増し打ちか(=8〜12万円の差)
  • 付帯部を含むか別途か(=10〜25万円の差)
  • 諸経費を現場管理費のみ5%で見るか、一般管理費まで含めて30%で見るか
  • 屋根を含むか(=20〜40万円の差)

これらを積み上げると、悪意がなくても50万円以上の差は簡単に生まれます。住まいるダイヤル(国土交通大臣指定・住宅リフォーム紛争処理支援センター)は、見積書のセルフチェック項目として工事箇所・数量・仕様・単価の確認と、数量が正確に積算されているかを挙げています(出典:住まいるダイヤル)。40坪の見積書を3社で比べるなら、総額ではなくこの6項目を横に並べてください。

理由3:足場を省いた見積は成立しない

40坪で極端に安い総額が出てきた場合、足場の扱いを確認してください。足場は「サービスで省けるもの」ではなく、労働安全衛生規則で仕様が定められた設備です。高さ85cm以上の手すり、35〜50cmの中桟、10cm以上の幅木またはメッシュシート等が必要とされ、高さ5m以上の足場の組立・解体には足場の組立て等作業主任者の選任が必要です(出典:滋賀労働局「足場に関する労働安全衛生法上の規定」)。

また、訪問販売による高額契約には注意が必要です。国民生活センターのPIO-NET集計では、点検商法に関する相談は2023年度の12,550件から2025年度は19,696件へ増加しています(出典:国民生活センター/2026年5月31日時点の集計であり未確定値)。訪問販売による契約には、法定書面の受領日から8日間のクーリング・オフが適用されます(出典:消費者庁 特定商取引法ガイド)。訪問販売で提示された金額をその場で判断せず、他社の見積書と数量欄を突き合わせてから決めてください。

よくある質問

Q. 30坪で90万円でした。40坪なら120万円が妥当ですか?

A. 120万円は面積比1.33倍で計算した金額で、上限寄りの目安です。この記事で見たとおり、足場は約1.14倍、建物の外周は約1.15倍にしかなりません。公表されている30坪→40坪の伸び率も1.05〜1.33倍に散らばっており、袖野建装は「差は10〜20万円」としています。105〜120万円あたりが現実的な幅と考えるとよいでしょう。ただし屋根も塗る場合、屋根面積は1階床面積に比例して1.33倍になるため、差は縮まりません。

Q. 見積書の塗装面積が140㎡でした。158㎡より小さいのですが手抜きですか?

A. 一概には言えません。外壁塗装110番の早見表は、延床40坪の外壁面積を140〜149㎡としています。同社は「延べ床面積が大きくなると、小さい係数を使ったほうが実測値に近くなる」とも書いており、40坪クラスでは158㎡のほうが大きめに出ている可能性があります。140㎡はむしろ実測に近い数字かもしれません。確認すべきは数字の大小ではなく、どう測ったのか(実測か図面からか、開口部を引いているか)です。逆に170㎡を超える数字が出ている場合も、根拠を聞いてみてください。

Q. 40坪で「外壁+屋根セット」はいくらが目安ですか?

A. リショップナビ外壁塗装は80〜190万円(最多価格帯100〜140万円)、リフォームガイドは塗料別に105〜185万円、ミツモアは115〜244万円としています。おおむね100〜190万円を目安に、上振れ要因(無機・フッ素、3階建て、下地補修が多い)がなければ中心帯に収まると考えられます。同時に行えば足場が1回で済むため、別々に発注するより抑えられることが期待できます。

Q. 40坪の塗装に建設業許可は必要ですか?

A. 40坪の外壁塗装は総額100万円前後が中心ですから、多くの場合は許可がなくても法律上は請け負えます。国土交通省は、建築一式工事以外の工事について請負金額が税込500万円未満であれば軽微な建設工事にあたり、建設業の許可は不要としています(出典:国土交通省)。ただし、外壁と屋根を同時に施工し、下地補修やベランダ防水まで含めると500万円に近づくケースもあります。総額が大きくなるなら、許可の有無を確認材料の一つに加えてもよいでしょう。

Q. 40坪の3階建てです。2階建てよりどれくらい高くなりますか?

A. 公表値では10〜20%程度、金額では5〜15万円ほどの上乗せが目安とされています。理由は2つで、足場の高さが増えること(本記事の概算では230㎡→284㎡)と、高所作業のため足場単価が上がること(外壁塗装駆け込み寺は3階建てで約900〜1,200円/㎡)です。また、同じ延床40坪でも3階建ては1階の面積が小さく建物が縦に伸びるため、外壁面積そのものが2階建てより大きくなります。ミツモアは40坪3階建ての塗装面積を約220㎡としています。

まとめ:40坪は「158㎡」と「外周32.5m」の2つで読む

  • 延床40坪の塗装面積は 40 × 3.3 × 1.2 = 約158㎡。30坪の約119㎡との差は約39㎡、面積比で約1.33倍
  • ただし実測寄りの早見表では140〜149㎡。40坪クラスでは係数1.2は大きめに出る傾向がある
  • 費用は面積比どおりには増えない。建物の外周は約1.15倍、足場代は約1.14倍にしかならず、足場の坪単価は約15%下がる
  • 公表されている30坪→40坪の伸び率は1.05〜1.33倍に散らばる。1.33倍は上限であって基準ではない
  • ただし屋根とシーリングは面積比に近く増える。屋根込みで考えるなら差は縮まらない
  • 塗料グレード別の総額は約60〜150万円。グレード間でレンジが重なるため、塗料だけで総額は決まらない
  • 同じ延床40坪でも、平屋・総二階・3階建てで外壁面積は138〜239㎡まで開く。3階建ては10〜20%高くなる傾向
  • シーリングは200〜250m。打ち替えと増し打ちの差額は8〜12.5万円
  • 付帯部は軒天・雨樋・破風・雨戸・ベランダで10〜25万円。ベランダが2か所ある家は要確認
  • シリコン・打ち替え込みの積算では約74〜200万円、中心帯は90〜140万円
  • 同じ40坪でも見積が開くのは、形状(外周)と前提条件(面積の取り方・工法・範囲・諸経費の定義)が違うから

本記事の金額はすべて執筆時点で確認できた各社の公表値です。地域・建物形状・劣化状況によって実際の金額は変わりますので、最終的な判断は現地調査を行ったうえでの見積書で行ってください。30坪との比較で相場感をつかみたい方は30坪の記事を、工程ごとの単価を細かく検算したい方は費用内訳の記事もあわせてご覧ください。

見積もりを取るときに使えるサービス

ここから先は広告を含みます。自分で業者を探す時間が取れない場合は、一括見積もりサービスを使う方法もあります。ただしこれらのサービスは加盟店からの掲載料で運営されているため、紹介されるのは「その仕組みに参加している会社」に限られます。地元の優良な塗装店が含まれていないこともあるため、あくまで候補を集める手段の一つとして使ってください。この記事で挙げたチェック項目は、サービス経由で集めた見積書にもそのまま使えます。

[PR]リフォーム比較プロ

リフォーム全般の見積もりを比較できる老舗の比較サイトです。

リフォーム比較プロ

相談・見積もりは無料です。申し込み前に一括見積もりの仕組みと注意点もご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リフォーム編集部のアバター リフォーム編集部 株式会社スゴヨク|編集部

「リフォーム」編集部です。運営は株式会社スゴヨク(福岡市中央区/Webサイト制作・Webマーケティング)。外壁塗装・屋根工事・外構リフォームの費用や業者選びを、国土交通省・国民生活センター・住宅リフォーム推進協議会などの一次情報にあたって解説しています。金額や制度には必ず出典を明記し、確認できなかったことは「未確認」と書く方針です。当サイトは施工を行っておらず、特定の業者への送客を目的としない立場で編集しています。

目次