雨樋修理・交換の費用相場|部分補修と全交換、足場代の目安

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雨樋の修理費用は、詰まりの掃除や継手の補修なら1万〜3万円前後、部分交換で1万〜4万円前後、家全体の全交換になると足場代を含めて20万〜70万円程度が一つの目安です。金額がこれほど開くのは、工事そのものの大きさよりも「足場が要るかどうか」で総額が決まってしまうためです。2階の軒樋を数メートル直すだけでも、足場を組めば本体工事費より足場代のほうが高くなることがあります。この記事では、症状別の費用相場、材質ごとのメートル単価と寿命、足場代の考え方、そして「一式」と書かれた見積もりを自分でメートル単価に割り戻す手順まで、出典を示しながら整理します。

目次

雨樋修理の費用相場は「工事内容」と「足場の有無」で決まる

結論から言えば、雨樋の工事費用は「どこまで手を入れるか」と「どうやって高い場所に上がるか」の掛け算で決まります。掃除だけなら数万円、家一周をすべて取り替えるなら数十万円というように、同じ「雨樋修理」という言葉でも金額の桁が変わります。まずは工事内容ごとの目安を押さえてください。

工事内容費用の目安出典(サイト名)
詰まりの清掃(軽度)8,000〜20,000円街の屋根やさん大阪吹田店
清掃(一般的な依頼)10,000〜30,000円リフォーム市場
高圧洗浄10,000〜30,000円ゼヒトモ
継手(つぎて)の補修5,000〜20,000円ゼヒトモ
歪み調整・勾配の直し10,000〜30,000円ゼヒトモ/ユーコーナビ
集水器の交換3,000〜5,000円/箇所ゼヒトモ
部分交換(2m程度)10,000〜30,000円リフォーム市場
部分交換(破損・変形あり)15,000〜40,000円街の屋根やさん大阪吹田店
全交換(足場別・小規模)80,000〜200,000円以上街の屋根やさん大阪吹田店
全交換(足場込み・2階建て)200,000〜700,000円やまもとくん外装リフォーム
全交換(一般的な戸建て)300,000〜600,000円リフォーム市場
出典:各社の公開情報をもとに編集部で整理(2026年9月時点で確認)

同じ「全交換」でも、街の屋根やさん大阪吹田店は8万〜20万円以上、やまもとくん外装リフォームは20万〜70万円、リフォーム市場は30万〜60万円と幅が出ています。これは数値がいい加減なのではなく、足場代を含めているか、平屋か2階建てか、家の大きさ(雨樋の総延長)がどれくらいかという前提が各社で違うためです。相場を見るときは金額だけでなく「足場込みか」を必ず確認してください。

また、症状が軽いうちに手を打てば費用は小さく収まります。街の屋根やさん大阪吹田店は、詰まりを放置すると雨水があふれて屋根材の下に回り込み、天井や壁の雨漏りにつながるリスクを指摘しています。あふれた水が外壁を伝えばひび割れや塗膜のはがれを早め、基礎まわりの土を掘ってしまうこともあります。数万円で済んだはずの掃除を先送りした結果、雨漏り修理の費用が別途かかるという流れは珍しくありません。

部分補修で足りるケースと、全交換を選ぶべきケース

結論として、原因が一箇所に限られ、他の部分の塩ビが色あせや反りを起こしていないなら部分補修で十分です。逆に、家全体が同じ年数だけ紫外線を浴びていて、あちこちで継手が外れたり金具が緩んだりしている場合は、部分補修を繰り返すほうが総額で高くつくことがあります。

部分補修で足りることが多いケース

  • 落ち葉や土砂が溜まって水があふれているだけで、樋そのものは割れていない
  • 台風や飛来物で一箇所だけ割れた、外れた、という物理的な破損
  • 継手の接着が切れて、そこからだけ水が漏れている
  • 支持金具が数本だけ緩み、その区間で勾配が狂っている
  • 設置から10年前後で、他の部分に色あせや白化が見られない

全交換を検討したほうがよいケース

  • 設置から20年前後が経ち、樋全体が白っぽく退色している
  • 手で触ると割れる、押すとパキッと欠けるほど樹脂がもろくなっている
  • 複数箇所で継手外れ・たわみ・逆勾配が同時に起きている
  • 製造が終了した古い規格で、同じ形状の部材が手に入らない
  • 近いうちに外壁塗装や屋根工事を予定していて、足場を共用できる

判断の分かれ目になるのが最後の項目です。部分補修の材料費と職人の手間だけを比べれば当然部分補修が安いのですが、そこに10万〜30万円の足場代が乗ると話が変わります。足場を組む前提なら、同じ足場のうちに全部やってしまったほうが1メートルあたりの実質単価は下がります。「今回は割れた1本だけ直す」を数年おきに繰り返すと、そのたびに足場代を払うことになります。

なお、ユーコーナビは部分交換の目安を丸型で1万〜2万円、角型で2万〜3万円(1箇所あたり)、全交換を丸型20万〜40万円、角型40万〜50万円としています。角型のほうが高いのは、部材そのものの単価が高く、コーナーの役物も増えるためです。

材質別のメートル単価と耐用年数

雨樋の本体費用は、ほとんどが材質で決まります。日本の戸建てで最も普及しているのは塩化ビニル(塩ビ)製で、メートル単価はおおむね2,000〜5,000円、寿命の目安は約20年です。ガルバリウム鋼板、ステンレス、銅と上がるにつれて単価も上がります。

材質メートル単価(丸型)メートル単価(角型)寿命の目安
塩化ビニル(塩ビ)2,000〜4,000円2,500〜4,500円約20年
ガルバリウム鋼板3,000〜5,000円4,500〜6,500円塩ビより長いとされるが年数の統一見解なし
ステンレス7,000〜9,000円(形状問わず)同左公開情報では確認できず
7,000〜9,000円10,000円〜公開情報では確認できず
アルミ公開情報では確認できず同左約30年
出典:ゼヒトモ、セーフリー、砂田塗装、リフォーム市場、ユーコーナビの公開情報をもとに編集部で整理

同じ材質でもサイトによって数値がずれます。たとえばガルバリウム鋼板は、ゼヒトモが丸型3,000〜5,000円、セーフリーが3,500〜4,000円、砂田塗装が5,000〜7,000円としています。ずれの主な理由は、単価に施工費(取り付け手間)まで含めているか、部材代だけかという内訳の違いです。見積もりを比べるときは「この単価に取り付け手間は入っていますか」と一言確認するだけで、比較の精度が上がります。

部位別に単価を出す会社もあります。やまもとくん外装リフォームは、屋根の軒先を水平に走る軒樋(のきどい)を1メートルあたり4,000〜7,000円、壁を垂直に降りる竪樋(たてどい)を3,000〜7,000円としています。軒樋のほうがやや高いのは、勾配を取りながら支持金具を等間隔で打っていく手間がかかるためです。

「法定耐用年数22年」は雨樋の寿命ではありません

雨樋の記事で「法定耐用年数は22年」という表現を見かけます。砂田塗装もこの数字を挙げたうえで、実際の寿命は材質と環境により10〜50年以上と大きく変動すると補足しています。22年というのは木造住宅の建物本体に対する税務上の減価償却年数であり、雨樋という部材そのものの寿命を測った数字ではありません。交換時期の判断材料としては、年数よりも「退色しているか」「触ると割れるか」「勾配が狂っていないか」という現物の状態のほうが確かです。

塩ビが劣化する主因は紫外線です。積水化学工業は、塩ビ管が紫外線を受けると表面から劣化が進むことを解説しています。同じ家でも、南面や西面の軒樋、屋根の照り返しを受ける位置の樋から先に傷むのはこのためです。北面がきれいだから全体もまだ大丈夫、とは言い切れません。

費用の主役は足場代 ― 2階以上では本体工事費を上回ることもある

雨樋工事の費用構造で最も理解しておきたいのが足場です。2階以上の雨樋を触る工事では、足場代が総額の半分近くを占めることが珍しくありません。本体の材料と手間が15万円でも、足場が15万円かかれば総額は30万円になります。

情報源足場代の目安前提
リフォーム市場70,000〜100,000円足場設置代として
街の屋根やさん大阪吹田店50,000〜150,000円2階建て以上で必要な場合
ゼヒトモ100,000〜200,000円足場設置の工事別単価
やまもとくん外装リフォーム100,000〜300,000円雨樋交換の費用項目として
ユーコーナビ160,000〜200,000円全交換時に別途かかる場合
出典:各社の公開情報をもとに編集部で整理

7万円から30万円まで4倍以上の開きがあります。この幅は、家の大きさ(架面積)、敷地の広さ(隣家との距離が取れず特殊な組み方になるか)、メッシュシートを含むか、そして地域の相場によって生まれます。当メディアの外壁塗装の足場代の相場の記事でも触れているとおり、足場は㎡単価で積算するのが基本です。単価だけでなく「何㎡分か」が見積書に書かれているかを確認してください。

なぜ足場を省けないのか

足場は業者が費用を上乗せするために組んでいるわけではありません。労働安全衛生規則は、高さ2メートル以上の場所で作業する際の作業床の設置や、作業床の幅・すき間といった要件、悪天候後の点検義務などを定めています(厚生労働省の資料では第519条、第563条、第565条、第567条などが該当)。2階の軒先は地上から5〜7メートルあり、はしごの上で身体を伸ばして樋を固定する作業は規則が想定する安全な作業方法ではありません。「足場なしで安くやります」と言う業者は、安いのではなく守るべきものを省いている可能性があります。

足場を組まずに済む場合

一方で、すべての工事に足場が必要なわけではありません。次のような場合は、はしごや脚立、あるいは高所作業車で対応できることがあります。

  • 平屋、または1階部分の下屋(げや)だけの補修
  • 竪樋の地面に近い部分だけの交換
  • 敷地に高所作業車を停められる幅と高さの余裕がある
  • 屋根の上から安全に手が届く範囲の軒樋の掃除

ただし高所作業車にも回送費と使用料がかかるため、無条件に安いわけではありません。「足場・高所作業車・屋根足場のどれで施工するか」と「その費用はいくらか」を見積もり段階で明示してもらうのが確実です。

【独自】「一式」の見積もりを自分でメートル単価に割り戻す方法

雨樋の見積書で最も多いつまずきが、「雨樋交換工事 一式 350,000円」という書き方です。この1行のままでは高いのか安いのか判断できませんが、家の雨樋の総延長を自分で数えれば、メートル単価に割り戻して相場と突き合わせられます。ここが他の費用記事であまり触れられない、この記事の中心です。

住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)も、見積書のセルフチェック項目として「数量は正確に積算されていますか」を挙げ、工事箇所・仕様・単価を検証するよう促しています。数量を確かめるには、まず自分の家の数量を知る必要があります。

手順1:軒樋の長さを数える

軒樋は、屋根の軒先に沿って水平に走っている樋です。切妻屋根(本を伏せた形)なら長い2辺だけ、寄棟屋根(四方に流れる形)なら建物の四周に付いています。地面から見上げて、樋が付いている辺の長さを足していきます。正確なメートル数がわからなくても、建物の間口と奥行きがわかれば十分です。間口9メートル・奥行き6メートルの総2階で寄棟なら、外周は(9+6)×2で30メートル前後になります。

手順2:竪樋の長さを数える

竪樋は壁を垂直に降りている樋です。2階建てなら1本あたり6〜7メートル、本数は建物の角を中心に4〜6本が一般的です。6メートル×5本なら30メートルになります。下屋がある家は、下屋から1階地面へ落とす短い竪樋も加えます。

手順3:総延長を出して単価に割り戻す

やまもとくん外装リフォームは、一般的な2階建て住宅の軒樋と竪樋を合わせた長さを40〜60メートルとしています。手順1と2で数えた合計がこの範囲に収まっていれば、大きく外していないと考えてよいでしょう。あとは見積総額から足場代・撤去処分費・諸経費を差し引き、残りを総延長で割ります。

  • 見積総額 350,000円(一式・税別)
  • 足場代 150,000円を引く → 200,000円
  • 既存樋の撤去・処分費を引く(やまもとくん外装リフォームの目安は10,000〜30,000円)→ 約180,000円
  • 諸経費を引く(同社の目安は総工事費の4〜8%)→ 約160,000円
  • 総延長50メートルで割る → 約3,200円/メートル

3,200円/メートルは、塩ビ製の相場帯(2,000〜4,500円)に収まります。この作業の価値は「安い業者を見つけること」ではなく、金額の根拠を自分の言葉で説明できるようになることです。もし割り戻した単価が塩ビで8,000円になったなら、材質がガルバリウムや銅なのか、役物や集水器が多いのか、あるいは何か含まれていない前提があるのかを質問する材料になります。相見積もりを取る際の考え方は外壁塗装の見積もり相場の記事もあわせて参考にしてください。

あわせて、次の項目が見積書に書かれているかも確認してください。書かれていなければ、追加請求の火種になります。

  • 使用する雨樋のメーカー名・製品名・形状(丸型/角型)・呼び径
  • 軒樋・竪樋それぞれの数量(メートル)と単価
  • 集水器・エルボ・止まりなどの役物の個数
  • 支持金具の間隔と本数、既存金具を再利用するか新設するか
  • 足場の種類・架面積(㎡)・単価、メッシュシートの有無
  • 既存樋の撤去・運搬・処分費
  • 諸経費の内訳(現場管理費だけか、一般管理費まで含むか)

なお、雨樋工事のような建築一式工事以外の工事は、国土交通省の説明によれば1件の請負代金が税込500万円未満であれば建設業の許可がなくても請け負えます。許可の有無は「無許可=違法」を意味しませんが、施工体制を確かめる材料の一つにはなります。業者選びの詳しい観点は屋根まわりの業者選びの考え方も別途整理しています。

外壁塗装・屋根工事との同時施工と、雪止め・落ち葉よけの後付け

ここまで読めばお分かりのとおり、雨樋工事の経済合理性は「足場を何回組むか」で決まります。砂田塗装は、足場設置費用が工事全体の15〜20%を占めるとしたうえで、外壁塗装と雨樋交換を一度の足場で済ませることによるコスト削減を挙げています。

判断の目安はこう考えると整理しやすくなります。

  • 外壁塗装を3年以内に予定しているなら、雨樋の交換もその時にまとめる価値が大きい
  • ただし雨漏りにつながる破損がすでにある場合は、待たずに直す(被害額のほうが大きくなりやすい)
  • 樋がまだ健全なら、交換ではなく塗装で色を合わせる選択もある(ウレタン500〜1,200円/m、シリコン1,200〜1,800円/m、フッ素2,000〜3,000円/m。出典:ゼヒトモ)
  • 塩ビが白化して手で割れる状態なら、塗装しても下地がもたないため交換を検討する

屋根と外壁をまとめる考え方は外壁と屋根の同時施工で詳しく整理しています。雨樋はその「ついでにやると得をする工事」の代表格です。

落ち葉よけの後付け費用

周囲に樹木があり毎年詰まる家では、落ち葉よけ(落ち葉除けネット)の後付けが選択肢になります。街の屋根やさん大阪吹田店は材料費3,000〜10,000円に施工費5,000〜20,000円を加えた8,000〜30,000円、セーフリーは1メートルあたり3,500円という目安を示しています。掃除を毎年1〜2万円かけて依頼しているなら、数年で元が取れる可能性はありますが、ネット自体に落ち葉が積もって別の詰まりを起こすこともあるため、点検が不要になるわけではありません。

雪止めの後付け費用

屋根から滑り落ちた雪の重みで軒樋が変形・破損する地域では、雪止めの設置も検討対象です。リフォームガイドによれば、後付けの総額は15万〜40万円程度で、一般的な金具タイプが工事費5万〜10万円+足場代10万〜15万円で15万〜25万円、アングルやネットタイプが工事費10万〜25万円+足場代10万〜15万円で20万〜40万円とされています。ここでも費用の半分近くを足場代が占めるため、雨樋交換や外壁塗装と同じ足場で行うのが合理的です。ただし雪止めは屋根に穴を開けたり瓦を差し替えたりする施工が伴うため、屋根の形状や積雪量に合った方法を選ばないと、かえって雨漏りの原因になり得ます。

火災保険が使えるケース・使えないケースと申請サポート業者への注意

結論として、台風・強風・雹(ひょう)・大雪といった自然災害で壊れた雨樋は火災保険(風災・雹災・雪災)の補償対象になり得ますが、経年劣化による破損は対象外ですSBIの火災保険比較は、台風等の強風・雹や霰による損害・豪雪の重みや落雪による事故を対象として挙げる一方、経年劣化が原因の破損には火災保険を使えないと明記しています。

項目内容出典
対象となる災害強風・雹・霰・豪雪の重み・落雪などSBIの火災保険比較
対象外経年劣化、施工不良、単なる雨の吹き込みSBIの火災保険比較/マルセイテック
風災の目安最大瞬間風速(3秒間の風速)20m/秒以上とする例マルセイテック
フランチャイズ方式損害額20万円未満は支払対象外、超えれば全額SBIの火災保険比較
免責方式設定額(例:3万円)を差し引いて支払いSBIの火災保険比較
請求期限保険法第95条により3年日本損害保険協会
出典:SBIの火災保険比較、マルセイテック(ガイソー大和店)、日本損害保険協会「損害保険Q&A」

ここで見落とされがちなのがフランチャイズ方式です。損害額20万円未満は1円も支払われない契約になっていることがあり、雨樋の部分補修のように損害額が小さい工事は保険の対象にならない可能性があります。ご自宅の契約が免責方式かフランチャイズ方式か、免責額はいくらかは、保険証券か保険会社への電話で確認できます。屋根まわり全般の適用条件は屋根修理と火災保険の適用条件で整理しています。

「保険金で自己負担なく直せます」という勧誘への注意

台風シーズンになると、「火災保険が使えるので自己負担ゼロで雨樋を直せます」と持ちかける訪問業者が増えます。国民生活センターは、この種の住宅修理サービスに関するPIO-NETの相談件数が2010年度111件、2015年度817件、2019年度2,684件と約10年で24倍に増えたと公表しています(2020年10月1日公表資料)。相談内容には、施工不良、保険会社からの支払拒否、契約後の追加請求などが含まれます。

国民生活センターは2021年9月2日の公表資料でも、「申請サポートを受ける前に、まず損害保険会社に連絡を。保険金の請求は加入者ご自身で」と呼びかけています。保険金の請求そのものは契約者本人ができる手続きであり、高額な手数料を払って代行を依頼しなければならないものではありません。手数料が保険金の3〜4割にのぼる契約や、途中で断ると高額な解約料を請求される契約も報告されています。詳しくは火災保険の申請サポート業者の記事で扱います。

また、点検を装って屋根に上がる訪問販売のトラブルも増えています。国民生活センターがまとめた点検商法の相談件数は、2023年度の12,550件から2025年度は19,696件へ増加しています(2026年5月31日時点の集計であり、件数は未確定です)。訪問販売による契約は、特定商取引法により法定書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます(消費者庁)。屋根に上がらせる前に、その場で契約しないと決めておくことが最大の防御です。

よくある質問

Q. 雨樋の詰まり掃除は自分でできますか

1階の下屋や平屋で、脚立を安定して立てられる場所であれば、手が届く範囲の落ち葉を取り除くことは可能です。ただし2階の軒樋は地上から5〜7メートルあり、脚立の上で身体を伸ばす姿勢は転落の危険が高くなります。労働安全衛生規則が高さ2メートル以上の作業に作業床を求めていることからも、高所は業者に任せるのが安全です。清掃の依頼費用は8,000〜30,000円程度が目安とされています(街の屋根やさん大阪吹田店、リフォーム市場)。

Q. 雨樋だけを交換したいのに、外壁塗装もまとめて勧められます

足場を共用できるという点で、まとめる提案そのものには合理性があります。砂田塗装は足場費用が工事全体の15〜20%を占めると説明しており、二度に分けると足場代を二重に払うことになります。ただし、外壁がまだ塗り替え時期でないなら急ぐ必要はありません。判断材料は「外壁の状態」であって「業者の提案」ではありません。塗装時期の考え方は外壁の劣化状況を基準に、ご自宅の状態から決めてください。

Q. 見積書が「雨樋工事 一式」の1行だけです。問題ありますか

ただちに不正とは言えませんが、比較も検証もできない状態です。住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)は、見積書のセルフチェックとして数量が正確に積算されているかの確認を挙げています。軒樋・竪樋の数量と単価、役物の個数、足場の架面積、撤去処分費の内訳を出してもらってください。断られる場合は、その理由も含めて判断材料になります。相談窓口として住まいるダイヤル(03-3556-5147、平日10時〜17時)も利用できます。

Q. 火災保険を使えば自己負担ゼロで直せますか

ゼロになるとは限りません。まず経年劣化は対象外です。次に、フランチャイズ方式の契約では損害額20万円未満は支払対象外になり、免責方式では免責額が差し引かれます(SBIの火災保険比較)。さらに、認定された保険金額と実際の工事見積額が一致する保証もありません。「自己負担ゼロ」を前提に契約を迫る業者には特に注意が必要です。まずはご自身で保険会社に連絡することを、国民生活センターも推奨しています。

Q. 雨樋は何年で交換するのが正解ですか

塩ビ製で約20年が一つの目安とされています(ユーコーナビ、リフォーム市場)。ただし砂田塗装は、実際の寿命は材質と環境により10〜50年以上と大きく変動すると述べています。年数だけで機械的に決めるのではなく、退色の有無、押したときのもろさ、勾配の狂い、継手の外れといった現物の症状で判断してください。南面・西面から先に傷むため、確認するなら日当たりの強い面からが効率的です。

まとめ

雨樋修理の費用は、掃除や継手補修なら1万〜3万円前後、部分交換で1万〜4万円前後、全交換は足場込みで20万〜70万円程度が目安です。金額の幅が大きいのは、家の大きさと材質、そして何より足場の有無で総額が変わるためです。

  • 費用の半分近くを足場代が占めることがある。2階以上は「足場込みか」を必ず確認する
  • 塩ビは約20年、メートル単価2,000〜4,500円が中心。角型や金属製は単価が上がる
  • 「法定耐用年数22年」は建物の税務上の年数であり、雨樋の寿命そのものではない
  • 「一式」の見積もりは、総延長(2階建てで40〜60m)で割り戻せば単価を検証できる
  • 外壁塗装・屋根工事と足場を共用すれば、実質単価を下げられる可能性がある
  • 風災による破損は火災保険の対象になり得るが、経年劣化は対象外。20万円のフランチャイズにも注意
  • 「保険金で自己負担ゼロ」の勧誘は相談が急増している。請求は加入者本人ができる

雨樋は家の中で最も目立たない部材ですが、屋根に落ちた雨をまとめて地面まで導くという役割を一手に担っています。ここが機能しなくなると、外壁・基礎・室内へと被害が広がっていきます。年数だけで慌てる必要はありませんが、退色やたわみに気づいたら、数量の書かれた見積もりを複数取り、足場の要否と材質を確かめたうえで判断していただければと思います。

見積もりを取るときに使えるサービス

ここから先は広告を含みます。自分で業者を探す時間が取れない場合は、一括見積もりサービスを使う方法もあります。ただしこれらのサービスは加盟店からの掲載料で運営されているため、紹介されるのは「その仕組みに参加している会社」に限られます。地元の優良な塗装店が含まれていないこともあるため、あくまで候補を集める手段の一つとして使ってください。この記事で挙げたチェック項目は、サービス経由で集めた見積書にもそのまま使えます。

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この記事を書いた人

リフォーム編集部のアバター リフォーム編集部 株式会社スゴヨク|編集部

「リフォーム」編集部です。運営は株式会社スゴヨク(福岡市中央区/Webサイト制作・Webマーケティング)。外壁塗装・屋根工事・外構リフォームの費用や業者選びを、国土交通省・国民生活センター・住宅リフォーム推進協議会などの一次情報にあたって解説しています。金額や制度には必ず出典を明記し、確認できなかったことは「未確認」と書く方針です。当サイトは施工を行っておらず、特定の業者への送客を目的としない立場で編集しています。

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